●ZEHゼッチとは
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス。
外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムを導入することで室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーの活用によって年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指した住宅のこと。
[環境省HPより]
日本の住宅はカーボンニュートラルには程遠い現状ですが、2050年までにカーボンニュートラルな社会を実現させるという目標に向けて、政府は住宅分野での省エネを推進する様々な政策を展開しています。
その1つとして、使うエネルギーよりも作るエネルギーが多くなる「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」を2030年には新築住宅のスタンダードにすることを目指しています。
環境に配慮した暮らしのために「住宅の省エネルギー化」が最重要課題のひとつとなっています。
2025年に義務化が求められる省エネルギー基準よりも、さらにグレードの高いものが「ZEH基準」(※)です。
さらに日本全国でZEHを建てられるようにバリエーションが追加されました。
建設条件や地域、ご家庭ごとのニーズなどに合わせて幅広く対応ができるようになり、今後ますます住宅の省エネルギー化が進むことが期待されています。ZEH支援事業による普及促進のための補助金制度もあります。
【※】ZEH基準
①断熱性能の要件(高断熱外皮)
断熱性能はUA値という指標で表し、地域によって異なるが0.4〜0.6以下をクリアしなくてはならない。
ちなみに、高断熱住宅は居室間の温度差による急激な血圧上昇を防ぐなど、健康改善に結びついているという調査結果もある。
②省エネの要件(省エネルギー設備)
エネルギー消費の大きい「空調」「照明」「給湯」「換気」の4項目で、
省エネ効果の高い設備やアイテムを導入することで、一次エネルギー消費量を20%以上削減する。
また、ZEHにすることで、光熱費を一般的な在来住宅と比較して大幅に削減することができる。
そのため、地球にも家計にもやさしい住まいになる。
③創エネの要件(太陽光発電システム等の再生可能エネルギーシステム)
ZEHの3本柱の一つ創エネルギーは、太陽光発電システムがメインとなり、
家庭用燃料電池や蓄電池などを組み合わせることで、日常から停電を伴う災害時まで役立つ。
④上記①~③により基準一次エネルギー消費量から100%削減すること