東京23区マンション賃料
新築、中古とも上昇続く
不動研など調査 価格、大型除き上昇
日本不動産研究所、アットホーム、ケン・コーポレーションは、東京都心5区と23区内のマンション賃料とマンション価格の値動きを示す「住宅マーケットインデックス2019下期」の調査結果を公表した。
新築、中古(築10年)とも大型(80平方メートル以上)標準(40~80平方メートル)小型(40平方メートル未満)に分けて1平方メートル当たり賃料、価格単価を算出した。
【マンション賃料】
都心5区の賃料は、新築・中古とも大型は前期の最高水準と比べてほぼ横ばい傾向。
標準は新築、中古とも5期連続上昇して最高値となった。
賃料は新築大型が1平方メートル当たり月額6460円(前期比0.1%下落)、標準が4763円(同0.7%上昇)、小型が4574円(同1.2%上昇)だった。
中古は大型5761円(同0.1%下落)、標準4370円(同0.6%上昇)、小型4315円(同1.2%上昇)となった。
東京23区は新築、中古の全タイプで15年以降緩やかな上昇傾向にある。
新築は大型が月額5469円(前期比2.2%上昇)、標準が3464円(同1.2%上昇)、小型が3794円(同0.5%上昇)。
中古が大型4886円(同2.2%上昇)標準3212円(同1.2%上昇)小型3585円(同0.4%上昇)だった。
【マンション価格】
都心5区の新築は大型、標準とも下落したが、五輪選手村となる大型物件の供給が主な要因。
これを除くと大型・標準とも前期と同水準。
新築小型は前期の最高値を更新し、中古の全タイプも前期の最高値を更新。
単価は新築が大型109.3万円(前期比43.3%下落)、標準121.2万円(同12.6%下落)、小型148.4万円(同5.0%上昇)。
中古が大型153.7万円(同2.9%上昇)、標準124.9万円(同3.9%上昇)、小型110.6万円(同2.8%上昇)だった。
東京23区も新築の大型、標準は下落したが、小型は最高値となった。
新築は大型116.5万円(前期比26.1%下落)標準103.0万円(同7.8%下落)小型126.7万円(同8.7%上昇)。
中古は大型91.7万円(同7.1%下落)標準86.4万円(同4.3%上昇)小型90.7万円(同0.9%下落)だった。
中古マンション価格
東京23区は都心上昇
東京カンテイ 大阪市中心は続落
東京カンテイは3月24日、三大都市圏・主要都市別に2月の中古マンション価格動向を発表した。
首都圏は3824万円(前月比2.9%上昇)となった。
都県別では、東京都が5103万円(同0.8%上昇)、千葉県が2084万円(同0.8%上昇)、神奈川県も2861万円(同0.5%上昇)となった。
埼玉県は2255万円(同0.1%下落)だった。
主要都市別では、東京23区で5666万円(前月比0.1%上昇)とほぼ横ばい。
横浜市が3098万円(同0.9%上昇)、千葉市が1954万円(同1.9%上昇)となり、再び上昇した。
一方、さいたま市は、2691万円(同0.3%下落)となった。
都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷)は8203万円(同0.6%上昇)だった。
周辺地域はマイナスとなり、東京23区内での二極化が鮮明化した。
近畿圏の平均は2441万円(前月比1・4%上昇)となった。
大阪府は、2626万円(同1・2%上昇)と再び上がった。
前月に最高値を記録した兵庫県は2139万円(同0・2%下落)だった。
主要都市で見ると、大阪市は3350万円(同0・6%上昇)となった。
神戸市は2228万円(同0・1%上昇)とわずかながら6カ月続伸した。
大阪市中心部は4427万円(前月比0・6%下落)と続落した。
中部圏平均は1925万円(前月比1・6%下落)となり、愛知県で2082万円(同2・1%下落)だった。
圏域の中心ほど下げ幅が大きい。
名古屋市は、築古事例が増加した影響で2372万円(同2・5%下落)と4カ月ぶり下落した。
同市中心は2893万円(同5.1%減)と4カ月ぶりに下落した。
週刊住宅タイムズ より