東日本不動産流通機構(東日本レインズ、山代裕彦理事長)は、不動産流通市場の12月動向を発表した。
好調に推移してきた中古住宅市場にじわりと潮目の変化を感じさせる結果が続いている。
それによると、中古マンションの成約件数は前年同月比5.9%減少し、2810件となった。
3カ月連続で成約数を減らした。
成約価格は3550万円(同5.0%上昇)となり、1平方メートル当たり単価ともに11カ月連続で1年前の同じ時期の水準を上回った。
在庫件数は4万7051件(同0.2%減)となり、ほぼ横ばいながらも15年5月以来55カ月ぶりに減少した。
前月比でも1.4%減った。
地域別に成約数を見ると、東京23区は1216件(前年同月比3.2%減)、多摩が278件(同2.5%減)と落ち込んだ。
横浜・川崎市も481件(同11.4%減)と2桁落ち込み、3カ月連続で1年前の水準を下回っている。
神奈川県他は168件(同18.4%減)と2割近く減少した。
千葉県も落ち込み335件(同9.7%減)と3カ月続けて前年同月を下回った。
一方、埼玉県は332件(同1.8%増)だった。
成約数は埼玉県を除く各地域が前年比で減少した。
成約単価は東京23区と埼玉県、千葉県が前年比で上昇し、東京都区部が12カ月、埼玉県が6カ月、千葉県が5カ月とそれぞれ連続で1年前の同じ時期に比べて上昇している。
※週刊住宅タイムズ より