東日本レインズ
首都圏11月 中古住宅流通マーケット
成約10月に続き減少
マンション価格は上昇
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)はこのほど、首都圏の不動産流通市場の動向をまとめた。
11月の中古マンションの成約件数は3175件(前年比1.6%減)と10月に続いて前年同月を下回った。
成約価格は、3548万円と同7.6%上昇し、1平方メートル当たりの単価も同8.2%上がり共に10カ月連続で1年前の水準を上回った。
在庫数は4万7699件となり54カ月連続で増えている。
地域別に成約数を見ると、都区部と多摩を除く各地域が前年比で減少し、埼玉県と神奈川県他は2桁減少し、神奈川県他は6カ月連続で前年同月を下回った。
都区部は1372件(同6.0%増)、多摩が343件(同6.5%増)だった。
横浜・川崎市は540件と前年比で5.9%減少し、10月に続いて下げた。
神奈川県他は195件(同22.3%減)の大幅減となった。
埼玉県も327件(同11.6%減)と2桁下げ、千葉県が398件(同3.9%減)だった。
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中古戸建住宅は、成約件数が首都圏で1054件(前年同月比2.0%減)となり、成約価格も3087万円(同1.1%下落)と弱含みとなった。
地域別に成約件数を見ると、都区部(188件)、多摩(153件)、千葉県(211件)で減少して千葉は10月に続いて2桁減少となった。
横浜・川崎市(167件)、神奈川県他(132件)、埼玉県(203件)はそれぞれ増えた。
首都圏の在庫件数も2万2899件となり、30カ月連続で増えた。
在庫価格は12カ月連続で1年前の水準を上回った。
成約価格も埼玉県と神奈川県他を除く各地域が前年比で下落し、都区部と横浜・川崎市は3カ月ぶりに1年前の水準を下回った。
都区部は5302万円、多摩が3198万円、横浜・川崎市が3812万円、神奈川県が2509万円だった。
※週刊住宅タイムズ より