中古マンション価格 東京カンテイ調べ
東京都心初の8000万円台
愛知も最高値 近畿圏上昇に一服
おう盛な需要を受けて中古マンションの価格が上がっている。
東京カンテイが10月24日に発表した三大都市圏・主要都市別の中古マンションの価格動向によると、9月の首都圏は、3727万円(前月比0.6%上昇)となり、3カ月連続の上昇となった。
都県別では、東京都が23区の強含みにより5165万円(同2.7%上昇)だった。
神奈川県も横浜市のシェア拡大を受けて2937万円(同3.2%上昇)と大幅に上昇した。
埼玉県では、2285万円(同0.7%上昇)で続伸したが、1年前の同じ月との比較で下落した。
千葉県は2056万円(同0.2%下落)と下げたが2000万円台を維持して概ね安定的だとする。
主要都市で見ると、東京23区は築古の事例が減ったことと都心の事例シェアが拡大したことで5764万円(前月比2.3%上昇)と3カ月連続で上昇した。
都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷)では、8カ月連続で上昇し、前の月から1.3%上昇の8065万円と2002年に集計を開始して初めて8000万円の大台に乗った。
横浜市は3085万円(同0.1%上昇)、千葉市が1904万円(同0.1%下落)だった。
さいたま市では2679万円(同1.0%下落)と再び落ち込んだ。
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近畿圏の平均価格は前月から横ばいの2367万円と5月以降の上昇傾向に一服感が出たものの、前年同月との比較では依然6~7%ほど上回る水準をキープしている。
大阪府は2560万円(前月比0.1%上昇)と上昇幅が鈍化傾向となった。
兵庫県は横ばいの2084万円となった。
主要都市別に見ると、大阪市で前月比0.4%上昇の3316万円と小幅ながら引き続き上がった。
神戸市は2137万円(同0.4%上昇)と再び上昇した。
大阪市中心区(福島・西・天王寺・浪速・北・中央)は4401万円(前月比0.4%上昇)と5カ月連続で上がり、前年同月比では9%台の上昇率を維持している。
中部圏平均は1988万円(同2.1%上昇)と3カ月続けて上昇し、愛知県では名古屋市の事例シェア拡大により2183万円(同3.9%上昇)と集計開始以来の最高値を更新した。
名古屋市は2439万円(同0.5%上昇)と3カ月連続で上昇した。
1年前の同じ月との比較でも4%台~5%台で上昇基調を保っている。
名古屋市中心区(中・東・千種)は2984万円(同0.3%下落)と下落した。
※週刊住宅タイムズ より