東日本レインズ
首都圏7~9月流通動向
過去最高の成約件数
マンション、戸建住宅とも
東日本不動産流通機構(東日本レインズ、山代裕彦理事長)はこのほど、7~9月期の不動産流通の市場動向をまとめた。
それによると、首都圏の中古マンション成約件数は9406件と前年比で8.3%増加し、4期連続で前年同期を上回った。
7~9月期の成約数として機構発足以降で過去最高となった。
地域別に成約件数を見ると、神奈川県他を除く各地域が増加し、多摩は5期連続、横浜・川崎市と千葉県は4期連続で前年同期を上回った。
首都圏全体に占める成約件数の比率は都区部が43.1%を占めている。
成約価格は平均3455万円(同4.0%上昇)となり、12年10~12月期から28期連続で1年前の同じ時期の水準を上回っている。
1平方メートル当たりの成約単価は多摩と神奈川県他を除く各地域が前年比で上昇し、都区部は27期連続、埼玉県が21期連続で前年同期を上回った。
新規登録価格も3284万円と前年比2.2%上昇し、20四半期連続で前年同期を上回った。
成約件数の築年数は平均21.91年と前年の同じ時期に比べて0.84年のプラス。
新規登録物件では26.02年(同1.12年プラス)だった。
成約件数の構成を見ると、築31年以上の比率が28.1%となり、前期比0.6ポイント拡大した。
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一方、中古戸建住宅では、7~9月期の成約件数が3377件(前年同期比9.7%増)となり、5期連続で1年前の同じ時期の水準を上回った。
新規登録数は1万7972件(同8.6%増)と10四半期連続で増えており、7~9月期の件数としては過去最高となった。
地域別に成約数を見ると、横浜・川崎市と神奈川県他を除く各地域が前年比で増加し、多摩と千葉県は4四半期連続で前年同期を上回った。
首都圏全体に占める成約件数の比率は千葉県(21.3%)と埼玉県(19.5%)で4割を占めた。
成約価格は3100万円(同1.5%下落)だった。
都区部と多摩を除く各地域が前年比で上昇し、埼玉県は7四半期連続で前年同期を上回り、神奈川県他は6四半期ぶりに前年同期を上回った。
新規登録価格も同3.0%下落して3730万円となり、5四半期ぶりに前年同期を下回った。
中古戸建ての築年数を見ると、成約の平均は21.09年(前年比0.16年マイナス)と若干若返った。
新規登録では22.89年(同0.40年プラス)と経年が進んでいる。
成約件数の構成では、築31年以上の比率が22.4%と1年前の同じ時期に比べて拡大した。
※週刊住宅タイムズ より