分譲マンション賃料動向
東京カンテイ調べ
東京23区で最高値更新
近畿・中部も再び上昇に
東京カンテイは7月17日、三大都市圏・主要都市別に分譲マンションの6月の賃料推移をまとめた。
首都圏は、賃料水準の高い東京都のシェアが縮小した影響を受けて前月比0.4%下落となり、1平方㍍当たりの単価は2916円と今年初めて下落に転じた。
ただ、都県別で見ると、東京都が3484円(同0.4%上昇)、神奈川県が2174円(同0.9%上昇)、埼玉県が1665円(同0.2%上昇)、千葉県が1622円(同0.2%上昇)とすべてで上がっている。
主要都市別では、東京23区で3649円(前月比0.1%上昇)とほぼ横ばいであるものの最高値を更新した。
横浜市では2265円(同1.3%上昇)、さいたま市が1884円(同1.5%上昇)とともに1%以上上がった。
その一方、千葉市で築古事例の増加によって同3.6%下落し、1611円と大幅に下げた。
近畿圏では前月比0.3%上昇し、1885円と再び強含んだ。
大阪府は2127円(同0.1%下落)とほぼ横ばいで上値が重い展開となっている。
一方、兵庫県は1659円(同0.9%上昇)と3カ月ぶりに上昇に転じ、年初の賃料水準を再び上回るとともに1年前の水準よりもプラスとなった。
都市別で見ると、大阪市で2474円(同0.4%下落)となったものの、築30年超を除けば直近にかけて賃料水準が上振れる傾向にある。
神戸市は築浅事例の増加で前月比1.6%上昇し、1812円と4月の水準まで持ち直した。
中部圏では1778円(前月比0.6%上昇)、愛知県では1825円(同0.7%上昇)だった。
名古屋市を見ると、前月比1.0%上昇して1937円と再び上がり、3月以降1900円台で推移している。
特に築11~30年は年初から上昇傾向が出ている。
※週刊住宅タイムズ より