マンション発売、92年以来の低水準
不動産経済研
首 都 圏 4月
契約率再び6割台
不動産経済研究所がまとめた4月の首都圏マンション発売戸数は1421戸にとどまった。
発売戸数は前年同月の約6割の水準。
4月としてはバブル崩壊後の1992年以来27年ぶりの水準だった。
初月契約率は、3月に1年ぶりに好不調の目安とされる7割を回復したが、再び6割台だった。
1戸当たり平均価格、1平方㍍当たり単価ともに4カ月連続して前年同月を上回った。
1平方㍍当たり単価は1年前に比べて16.4%高い水準にある。
契約率は埼玉県が7割を超えたほかは、いずれも7割を下回る。
都下は5割を切り、千葉県は50%台に沈んだ。
即日完売は、ガーラレジデンス稲城長沼1期9戸、メイツ東船橋3期3時3戸の2物件12戸。
どちらも郊外のファミリー向け物件だった。
20階建て以上の超高層物件は13物件130戸、契約率は55.4%と、ともに前年同月を(16物件338戸、63.3%)を大きく下回った。
翌月繰越販売在庫は7748戸で前月末よりも519戸少ない。
5月は前年(2462戸)並みの2500戸の発売を見込む。
近畿圏
契約率好調も
供給は大幅減
近畿圏2府4県の4月発売戸数は前年同月を51.1%下回る852戸と大幅に減少した。
4カ月連続して前年を下回り、4月としては1991年以来の低水準だった。
供給量の多い大阪市部の供給が大きく減ったため、全体が落ち込んだ。
一方で、契約率は11カ月連続して7割を超えた。
契約率は大阪市部が8割を超えたほか、神戸市部も7割台。
57戸の供給があった京都市部は82.5%、21戸発売の滋賀県は71.4%。
大阪府下と兵庫県下は50%台だった。
1戸当たり平均価格、1平方㍍当たり単価ともに、3カ月ぶりに前年同月を下回った。
即日完売はレ・ジェイド東住吉今川緑道1期~2次14戸、ジオタワー南森町2期14~17次5戸。
ジオ阪急水無瀬ハートスクエア5期1~3次4戸の3物件23戸だった。
4月末の在庫は2201戸。
3月末に比べ178戸少ない。
5月発売は1400戸程度(前年同月は1480戸)を見込む。
※週刊住宅タイムズ より