成約2303件、区部価格71ヵ月上昇
首都圏8月中古マンション
東日本不動産流通機構(東日本レインズ、瀬川信義理事長)は9月10日、不動産流通市場の8月動向をまとめた。
首都圏を見ると、
中古マンションの成約件数は2303件で前年比1.7%増加し、4か月ぶりに前年同月を上回った。
新規の登録件数は、同10.1%増えて1万5768件と12か月続けて前年同月を上回り、前の月との比較では8.5%減少した。
成約価格の平均は3318万円(同2.5%上昇)となり、1平方メートル当たり単価も3.2%上昇してともに2013年1月から68ヵ月連続で1年前の水準を上回った。
東京区部は71ヵ月連続で前年同月を上回った。
単価ベースでは、千葉と多摩を除いて上がっている。
在庫数は、4万6376件と前年比で8.2%増加して39ヵ月連続で前年同月を上回り、前月比でも1.3%増加した。
エリア別で成約件数を見ると、
東京区部は937件(前年比0.1%増)とほぼ横ばいで推移し、
多摩が同20.9%増加して249件だった。
ともに4ヵ月ぶりに前年同月を上回った。
横浜・川崎市は409件と前年比で1.2%増加した。
神奈川県他は176件で前年比プラス34.4%の大幅な増加となった。
埼玉県は282件と前年比で2.5%増加した。
千葉県は250件で前年比マイナス20.1%の大幅な減少と4か月連続で前年同月を下回った。
新規登録数は13ヵ月連続増
中古戸建て住宅の価格も上昇
中古戸建住宅では、首都圏の成約件数が798件(前年同月比0.7%減)で、平均価格が3173万円(同7.4%上昇)だった。
新規登録の件数は4991件と1年前の水準より9.3%増加し、13か月連続で前年同月を上回った。
前月比では11.1%減少した。
在庫数は1万9753件(前年比9.7%増)で15ヵ月続けて増えている。
前月比でも1.2%増加した。
エリア別に成約数をみると、都区部が125件(前年比4.2%増)と3か月連続で1年前の水準を上回っている。
一方、多摩は105件(同5.4%減)と5か月続けて前年同月を下回った。
横浜・川崎市は136件(同7.9%増)
神奈川県他が111件(同7.8%増)だった。
埼玉県は149件(同0.7%増)
千葉県が172件(同12.2%減)となった。
都区部の価格は5973万円(前年比12.6%上昇)と2桁上がり、5か月連続で前年同月を上回った。
多摩は3097万円(同4.5%下落)に落ち込んだ。
横浜・川崎市は4187万円(同14.0%上昇)
神奈川県他が2571万円(同0.9%上昇)とほぼ横ばい。
埼玉県が1959万円(同5.8%上昇)と3か月連続で前年同月を上回った。
千葉県では同5.7%下落し、1823万円となった。
※週刊住宅タイムズ 抜粋