年金基金など日本重視※CBRE調べ
シービーアールイーがまとめた海外不動産ファンドによる日本への投資額予想によると2020年までの今後3年間に1.2兆円が見込まれる。
14~17年第3四半期にアジア太平洋地域を投資対象とする不動産ファンドがエクイティで調達した金額を元に試算。
海外ファンドが持つ残りの資産はアジアの先進国を中心に投資される見込みで、日本への投資は1.2兆円。
もっとも多い中国(1.6兆円)につぐ規模と推定する。
ただ日本では都心のプライム物件を中心に不足感が強く、投資家は都心の中規模オフィスや地方都市へと投資対象を拡大させると考えられるとみる。
日本の不動産投資市場には年金などの機関投資家を中心とする海外投資家が引き続き高い関心を寄せている。
こうした投資家は、世界的な低金利による運用難を背景に高利回りの不動産投資に注目。
経済規模が大きく比較的安定している日本の不動産は資金の配分先として重視する。
更に日本では2%のインフレ目標の達成がいまだ不透明なことから、当面は低金利政策も続くと見られており、金利に対する不動産利回りスプレッドがほかの主要国に比べて高い水準が続くと見られる点も、投資家を引き付ける要因となっている。
※週刊住宅タイムズより抜粋